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> コラム> トラウトサーモンとは?サーモンや鮭、アトランティックサーモンとの違いをまとめました
2019.03.17
鮪人(まぐろびと)
スーパーの鮮魚コーナーには「トラウトサーモン」という商品がありますね。
なにげなく買って食べてはいる方もいると思いますが、改めて考えてみると「トラウトサーモン」とは何でしょうか?
今回はこのようなトラウトサーモンに関する疑問に答えます!
トラウトサーモンがどんな魚なのか、鮭やアトランティックサーモンとは何が違うのかを詳しくまとめました。
スーパーなどでよく見かける「トラウトサーモン」ですが、実際にはどんなものか分からないという方もいるかもしれません。
まずは簡単にトラウトサーモンの定義についてまとめます。
トラウトサーモンとは養殖されたニジマスのことを指す言葉です。
さらに詳しくいうと、本来は淡水魚であるニジマスを海水で養殖させたものを「トラウトサーモン」と呼びます。
そう、使用されているのは養殖されたマスなのでサケではありません。
ちなみに、サケやニジマスが魚の名前であるのに対し、小売店等で販売されているトラウトサーモンは魚の名ではなく商品名です。
トラウトサーモンの特徴は濃いオレンジの身。鮮やかな色で料理映えもします。
適度に脂がのっているのに身がしまっていて、後味があっさりとしているのも魅力ですね。
プリッとした歯ごたえも特徴的なため、刺身や寿司などに幅広く活用されています。
トラウトサーモンの値段は、取れた国や時期によって変わります。
多いのはノルウェー産やチリ産のもの。ただ、輸入価格はチリ産が1キロあたり1,000円前後であるのに対し、ノルウェー産は1,500〜2,000円ほどと少し高めに設定されています。
この点からノルウェー産の方が高級と言えますね。
トラウトサーモンは、味噌や油と一緒にオーブンで焼く料理がおすすめです。
脂がしっかりとのっていることから、そのまま焼くだけでも充分に美味しいですよ。
コリアンダーやディルなどのハーブ、塩コショウをまぶして漬けおく「トラウトサーモンコンフィ」などもおすすめです。
お刺身として食べる場合はプリッとした食感を楽しめます。ぜひ試してみてください。
先にトラウトサーモンについてご紹介しました。
ところで、トラウトサーモンはサーモンとはどんな違いがあるのでしょうか?
まずはトラウトサーモンについておさらいしましょう。
先ほども言ったように、トラウトサーモンとはニジマスを海水で養殖したものを指します。
鮭やサーモンとは異なり商品名なので、「トラウトサーモン」という魚自体は存在しないのもポイントです。
サーモンとは「サケ」のことを指します。
海(海水)に生息、川を遡上して産卵します。
ただし、鮭もサーモンも海水で養殖したトラウトサーモンとはまったく異なるものです。
この点に関しては注意しましょう。
ちなみに、市場に並んでいる魚は原材料に「トラウトサーモンと記述しなければならない」という規定はありません。
トラウトサーモンは養殖ニジマスの商品名として認識されているので、原材料としての表記は必要がないためです。なので、ほとんどの場合は「サケ」という表記で販売しています。
例えば、トラウトサーモンを使用しているお弁当などは「トラウトサーモン弁当」ではなく「サケ弁当」として販売できるのです。
ちなみに、トラウトサーモンの他にも「アトランティックサーモン」というものもありますね。
この2つの違いはどんなところなのでしょうか。
先ほど、トラウトサーモンはニジマスを海水で養殖したものと説明しました。
それに対して、アトランティックサーモンは北ヨーロッパを中心に養殖されているサケ目サケ科タイセイヨウサケ属の海水魚です。
日本の寿司屋や刺身売り場で見かける「サーモン」は、基本的にこのアトランティックサーモンのことを指します。
トラウトサーモンよりも、アトランティックサーモンは脂がたっぷりとのっていて甘みのある味わいが特徴です。
今回は、トラウトサーモンの定義やアトランティックサーモンの特徴、また鮭やサーモン、トラウトサーモンとの違いについて紹介してきました。
トラウトサーモンは「サーモン」とは言うものの鮭ではなく、マスであるのは勘違いポイントですね。
トラウトサーモンは淡白な味わいが魅力なので、様々な料理に役立てていきましょう!