> お得意さん> 【八内刃物製作所】鮪人のお得意さん紹介!600年前から受け継がれる匠の技を見よ

2019.04.22

【八内刃物製作所】鮪人のお得意さん紹介!600年前から受け継がれる匠の技を見よ

アバター鮪人広報部

「堺」と聞いたら何を思い浮かべますか?

言わずと知れた「刃物の町」ですね。600年以上の伝統のある堺刃物を取り扱う【八内刃物製作所】さんのご紹介です。

マグロを卸すいつものお得意さん、とは意味合いが少し違いますがマグロ解体ショーにはなくてはならない「出刃包丁」始め、鮪やサーモンを捌く包丁の面倒を見て頂いているので、お得意さんという事でいかがでしょうか^^

【八内刃物製作所】

堺区北旅籠町、南海本線七道駅から徒歩5分ほどのところにあります。
閑静な住宅地なのでお車でお越しの際は安全運転でお願いしますね。

八内刃物製作所 外観

八内刃物製作所 看板

ロゴマークはハサミと包丁、オシャレ!

【八内刃物製作所】の店舗紹介


〒590-0928
大阪府堺市堺区北旅籠町西2丁2-13
南海本線七道駅下車徒歩5分
TEL 072-320-8640 / FAX 072-229-2080
Email:info@yauchi-hamono.com
営業時間 9時~17時
不定休

【八内刃物製作所】が受け継ぐ堺刃物の伝統

お話を伺ったのは”三代目”の剛志さんです。

八内刃物製作所 三代目 剛志さん

堺刃物の製造は「鍛冶」「刃付け」「柄付け」と«分業制»になっています。

【八内刃物製作所】さんは「刃付け」職人。

三代目剛志さん専用の工房で刃付けから砥ぎ、販売まで行っています。

ズラリと並んだ包丁

 

一本買っちゃいました

 

堺刃物「刃付け」とは?

包丁の形をした鉄の塊を作る工程があり、その塊を刃付け職人が砥いで刃をつけます。

もちろん、刃こぼれした包丁なども砥げます。

そこで鮪人、登場です。
マグロ解体ショーで使う出刃包丁が刃こぼれしてしまったので、砥いでもらいました。

包丁の原型

 

いきなりハンマーのようなものが登場!そして叩き出した!

包丁を研いで欲しいのですが・・・

表面にギザギザの溝が出来ています。

実はこのギザギザの溝がある事で包丁を研ぎやすくするんだとか。

粗い目から砥いでいきますよ!

砥石

 

溝付け用ハンマー

ちなみにこのハンマーから手作り。「包丁研ぎ用品」の多くが自作なんだとか。

穏やかで和やかに行程を説明してくれていた、三代目剛志さん。
包丁を持った瞬間に顔つきが変わりました。

 

1度目の砥ぎ

 

まずは粗く砥いで次の砥ぎへ

剛志さんの奥に見えるものが目の粗さの違う研磨ベルトの数々です。

 

2度目の砥ぎ

研磨ベルトの色が替わったのがわかりますか?

3度目の砥ぎ

そしてまた違う研磨ベルトへ

4度目の砥ぎ

またも!

5度目の砥ぎ

まだ替わる!

6度目の砥ぎ

見てください、この切れ味!

新聞がこんなにスーっと切れます。

試し切り

 

完成です。

刃こぼれしていたとは思えないほどピカピカに砥いでいただきました!

砥ぎ完了!

砥ぎ終わるとまたにこやかな剛志さん。

元々はサラリーマンをしていた剛志さんですが、堺刃物の技術と文化の継承のため跡を継ごうと決意したそうです。

日本の伝統を守る素晴らしい決断です。

工房の中を見渡してみるとかなりの年代物の品々が。

受け継がれている道具たち

三代目から四代目、五代目へと受け継がれていくのでしょうね。

使い込まれた道具の数々

最後はお馴染みになりました。
【八内刃物製作所】三代目剛志さんと鮪人の大将とでハイ、チーズ!

これからもお世話になります!

堺に来たらぜひ【八内刃物製作所】さんで包丁を!贈り物としても大変喜ばれる逸品ですよ。